うなぎ食べる?食べない?減少するウナギと土用の丑の日の由来

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減少する天然うなぎの漁獲量。1960年代と比べると、10分の1以下まで落ち込んでいるのです。
スーパーで売られている金額を見ても、昔よりずっと高くなっていますよね。
土用の丑の日には、毎年食べていたうなぎ。
でも、減少しているうなぎは、食べない方がいいじゃないの?
なんて疑問も湧いて来ます。

では何故、土用の丑の日にうなぎを食べるのかと、うなぎは食べない方がいいのかについて書いて見たいと思います。


■土用の丑の日とは

そもそも「土用」とは「土曜日」の事ではありません。
土用とは、春夏秋冬の4つの季節の終わりの18日間を指します。
なので、土用は年に4回あるんですね。
うなぎを食べようと言われている土用は、夏の土用となります。
立秋前の18日間ですね!

2015年は、7月24日と8月5日の2回です。
2回目の丑の日は、二の丑と言うそうです。


■何故うなぎを食べるのか

暑い夏を乗り切る為に、栄養をつけようという事で食べられるうなぎ。由来はいろいろあるようですが…


1.平賀源内が発案した
江戸時代に、夏の売上が落ちて困っていたうなぎ屋が、平賀源内に相談し、
「本日丑の日」という張り紙を店先に貼った。
当時から「丑の日にウのつくものを食べると夏バテしない」とい言われていた事もあってか、そのうなぎ屋さんはとても繁盛したのだそうです。
他のうなぎやさんも真似をした事から、次第に「丑の日=うなぎ」というふうに定着していったとか。

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2.大田蜀山人が狂歌を作った
大田南畝という文人が、うなぎ屋に頼まれて「土用の丑の日にうなぎを食べたら病気にならない」という意味の狂歌を作って宣伝した。
平賀源内とは知り合いだったので、2人で考えたとか!?


他に、3日かけて大量の蒲焼きを作った時、丑の日のうなぎだけが変質しなかったという説もあるようです。

 


■うなぎ減少!食べない方がいいの?

2014年6月。ついに絶滅危惧種に指定されてしまったニホンウナギ。
天然うなぎの漁獲量は1960年代の10分の1以下、養殖に欠かせない稚魚の漁獲量に至っては20分の1以下に。
スーパーに売られているうなぎの値段が高いのも納得ですね。


絶滅の恐れがあるなら、丑の日だからといって、うなぎを食べなければ良いかというと、そうではありません。
うなぎの養殖業者さんや、シラスウナギ採捕業者さん。生協などの消費者の団体などなど。いろんな団体が協力して、うなぎの資源回復の取り組みが始まっているのです。


一般の消費者である私達に出来る事は、日本のうなぎを適正な価格で購入し食べる事。
買い支える事が、これらの団体に協力する事につながるのではないかと思います。
考え方はそれぞれだと思いますけどね。


生協のパルシステムでうなぎを購入すると、1パックにつき100円相当の支援カンパをしている事になるので、より支えている実感が湧くかも!

安心して食べられる、美味しいうなぎ。子供たちのそのまた子供たちの代までも、ずっと継続していけるといいですね。

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